昨日、12作目を着てコダックのポジで撮ってきたのですが、
現像が上がるのが水曜以降で、天候によっては新宿まで取りに行けないかも知れません。

今日は、せめて昼過ぎに雨が上がれば少し組み合わせを変えて12作目でデジタルで撮ろうかと思いましたが、
雨が酷く、夜になってようやく止む様では撮影になりません。
そこで、無料のハギレで裁縫の残りをやってしまいます。
イメージ 1
昨日帰って来てから殆ど縫い終えて、筒の部分をミシンでやって、末端を手縫いで留めて出来上がりです。
右は良い感じにフィットするのですが、左は何処で間違えたのが筒が細くなってしまって
肘より上に上げるのにパンパンで苦労します。暇なときはなるべく嵌めて、生地を伸ばすしかなさそうです。
エナメルは伸びるのでその点は何とかなります。最悪駄目なら、クシュらせて使うまでです。
やっぱりファスナーオープンにすればよかったかも・・・・
まぁ手袋は消耗品、どうせまた何かで作るのでその時の課題にしましょう。

しかし、裁縫ばかりしてしていても何なので写真を載せます。
デジタルに切り替える以前、モノクロフィルムで撮っていた分からです。

2012.3.29 世田谷区 八幡山 ニコンF2アイレベル プラナー50/1.4ZF Y2フィルター 
イルフォードFP4plus(EI200) ND76 1:1 24℃ 11分 (モノクロはデータ同じ)イメージ 2
「ローゼンメイデン」の水銀燈です。
FP4は軟調なフィルムでスキャンすると余計軟調になるので、暗室で焼いたイメージに近い感じにするため、
カラーネガのときよりもアンシャープを2倍掛けています。
こういう、元がモノトーン設定の場合はモノクロの方が見栄えがします。

因みにカラーです。
2013.1.31 世田谷区 岡本 ニコンD70 シグマズーム18-55/2.8EXDC
イメージ 3
こういうゴスロリ系のデザインだと、カラーで撮ると即物的になってロマンティックな感じが飛んでしまいます。
ベイビーピンクやスカイブルーといったパステルカラーを使ったのはカラーで無いと旨味が無いのですが、
モノトーンでまとめたものの場合は、モノクロで撮る方が良い感じになります。イメージ 4
やはりフィルムの方が、
露出と現像が
良い感じに決まれば
豊かで柔らかいトーンが
出ます。

しかし、
スキャンして思うのは、
引き伸ばし機で
やるときと違い、
撮影レンズの性能が
如実に現れます。


























イメージ 5引き伸ばし機だと、
引き伸ばしレンズの
性能もさることながら、
そのレンズと
印画紙の間の空間で
微妙な情報が減衰して
コントラストが
上がり勝ちになります。
大きく引き伸ばすほど、
レンズと印画紙の
距離が開くので顕著です。
しかし
スキャナーだと
密着焼きも同然なので
ネガの情報がより多く
拾えます。






















イメージ 6以前、モノクロスナップを
載せたときに、
ツァイス・コシナのトーンの
良さ、立体感を改めて
感じました。

次点でフォクトレンダーと
ロシアの
戦前ツァイスたるジュピター

それらに比べると
AIニッコール、
キヤノンFDは
細かいところも良く写り、
コントラストもあるものの
中間トーンと立体感では
ツァイス・コシナに
今一歩及びません。

まぁそうは言っても
普通に使う分には
ニコンもキヤノンも
何も問題ない性能です。

そりゃ金にあかせて
何倍もの値段のする
ツァイスレンズですから、
それくらいの差が
簡単に出るようでないと
わざわざ大金はたいて
買う意味が無いです。







イメージ 7フイルムの良い所は
「写り過ぎない」
というところです。

人物写真の場合、
フィルムの粒状感の中に
肌の欠点が消えてくれます
そして柔らかいトーンで
ぼかしてくれます。

それは良いのですが
実に金と手間がかかる。

カラーはともかくモノクロで
最高のネガを作るなら、
腕っこきのラボに
1本\1000以上払って
手現像を頼むか、
自分で道具と薬品を揃えて
やるしかありません。


















イメージ 8自分でやるなら
現像液や定着液の使い方
現像タンクの大きさに
よりますが、
一本当たり\50位で
出来てしまいます。

で、ラボに出すよりも、
早く滑らかで
細かく仕上がり、
増減感も思いのまま。

現像屋に金払って
遅い、高価い、下手で
「プロの仕事かよ!」と
怒り、落胆するよりは
遙かに精神衛生に
宜しいです。

買い込んだ100フィートの
長巻がまだ2本半ほど
残っている。
期限切れで腐る前に
モノクロで撮らないとなぁ・・
まぁでも義務感でやっても
つまらんし。
まぁ、やりたくなったら
やるとしましょう。










イメージ 9しかし久し振りに
100フィートの値段を見たら\5000しなかった
イルフォードHP5やFP4が
\9000近くする。
T-MAX100&400よりする。
それならFP4をND76の
1:1希釈現像を止めて、
T-MAX100の
パーセプトール1:3希釈で
やる方が良い。

イルフォードのシャドーが
しっとりと落ちる独特の感じ
が良かったが、
こう高価くなって駄目だ。

T-MAXはトーンが
即物的なものの
軟調で超微粒子なので
それはそれで良い。
ただ、
T-MAXはすぐに定着液が
へたって使い物に
ならなくなるのが辛い・・・

フィルムで撮るにしても、
気合を入れてポジ、
気楽にネガカラーという
形にになってしまうなぁ・・・

「フィルムで撮る」という
行為がドンドン
贅沢なものになって行く・・・