2018.5.27 武山駐屯地
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先週は武山駐屯地が東部方面混成団の創隊記念日で解放されていたので行って来た。
湘南地区でもある。

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右4階建て隊舎裏のグランドから銃砲声がする。訓練展示をしているのだ。

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すぐ左には新隊員隊舎。20年位前、第104教育大隊308中隊ありし頃は3か月ほど前期教育で住んでいた。
ちゃんと住民票も置いていたので一応、湘南の住人だったのだ。

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グランドについたら〆の突撃で制圧射撃中であった。これで状況終了である。
横須賀中央駅でバス停が良く分からず1本乗り過ごさなければ頭から見れたものを。

後ろの丘のもっと向こうに塹壕等を備えた本物の訓練場がある。
砲弾痕を模した大穴は雨の後はちょっとした池になり、そこに駆け込んで伏せるのだが、
景気よく大いに飛び込んで飛沫を上げるととても受けが良い。
最後は敵陣に着剣した64式小銃を口で短連射しつつ突入し突っ立っている藁人形を突き刺し、
横に倒れてる藁人形をも突き刺した上にそのまま短連射を加えて止めを刺す。
今はどうだか知らないが、私の時はそうだった。
7.62㎜NATO弾を減装弾とはいえ至近距離で喰らったらミンチ確実である。
それにしても64式はちょっとしたことで照星が倒れるので使いにくかった。

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このように重火器が突撃前に支援していたのだ。実戦なら穴を掘るなり、後ろの木立に隠れる。

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撤収前の車列。いかにもジープな旧73式小型トラックが無くなって私はさびしいよ。

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これも新型、いわゆるパジェロだ。
三菱自動車の偉い人に掛け合えば自衛隊仕様を売ってくれるとか、くれないとか良く分からぬ。

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体験試乗に使うべく74式戦車が回送されてきた。
9時の開場前から並べば試乗券が貰えたようだが、若い頃散々乗ったので、まぁいい。
駒門駐屯地の訓練コースでこれを教習車にして大特1種カタピラ限定免許を取ったのだ。
たまたま1日空いたので東富士演習場を訓練目的で好きに乗り回させて貰ったものだ。
こいつのサスペンションの揺れは砲手席に居ると酔う。
行進中、砲手は配置的に顔を出せないから辛いものがある。

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超信地旋回で方向転換。履帯にかなり力が掛かるので路上でやると切れる原因になる。
この車の様にゴム履帯だと舗装道路でやるとかなり傷む。
履帯交換は中隊総出の大仕事だ。

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排気の色は青淡色、非常に調子の良い証拠だ。

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徐々に向きを変える。

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方向転換終了。

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このエンジン上の籠に体験者が乗るのだ。せめて装填手ハッチの位置でないとつまらん。
なので今更乗ってもという事なのだ。

自分の写真を撮る。
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今回はTPOを弁えてみた。肩章は機甲科だ。
こういう場所なら馴染むものだ。

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この装甲車は機甲科所属だ。
偵察隊は普通科で無く
機甲科なのだ。

旧軍時代、騎兵科が
馬から戦車に乗り換えて
機甲科になり、
馬で行っていた偵察も
それの流れで
機甲科という事なのだ。
当然
普通科も独自で偵察をする。 
そういう訳で
機甲科の職種徽章は
戦車と馬というか
天馬が組み合わされたものに
なっている。



















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この服でこの場所だと
ガチそのまんまだ。

滅亡した国のものではあるが
本物なのだ。
































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のどかだ。
右は海だ、爽やかな風が吹く。

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グランドで装備品展示が始まった。
74式は爆発反応装甲をつけないと今の時代マズイと思うのだが、いつもの如く予算が無いのだろう。

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120㎜迫撃砲。実に男らしい形をしている。

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照準器はまるで測量機だ。
砲撃の照準は数学であり測量と共通する所が多いのだ。

昔の東宝特撮では御馴染みの61式戦車だ。
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今は全車退役したのだが展示用にあった。もはやレア車輛だ。
私が居た頃はこれに乗っていた。
教習が74式だったので、こいつの変速機の扱いにくさには手を焼いた。
1つのギア段にクラッチの切替でまた高低2段の変速がある。

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アイドリングは自分で毎分200回転にスロットルを固定して定めなければならないが、
くたびれているので暫く吹かし気味に回してからでないと設定してもすぐに回転が落ちて止まってしまう。
転輪も摩耗していてセンターガイドにゴムが擦れて演習で走るたびに必ず1つはゴムが剥ける。

ただ、電装品は照明以外はセルモーターだけなのでケーブルなり押し掛けなりで
エンジンが回れば問題無いのは強みだ。
砲塔旋回、ブレーキ増幅等は電気で無く油圧なのだ。

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隣には74式。共に車体番号が無いので装備品では無いのだろう。
T34なら、このように展示されていても燃料入れてバッテリーつなげば動く。
ちょっとあれは凄すぎる。

せっかくなのでこの前で撮る。
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なんか妙に合う感じだ。悪くない。

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いつの間にか体育館が出来ていた。
そういえば後ろの隊舎も以前は木造の時代がかった建物だった。

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中は何の変哲もない体育館だ。

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この建物も以前は無かった。確か、これまた木造の古びた映画講堂が有った筈だ。
そこで入隊式と服務の宣誓をしたものだった。

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コンビニが入っている。
ここに映画講堂が有った頃は警衛所の裏に色々と売店等が並んでいて、
防衛庁共済組合直営の売店もあり、退役間近の准尉殿がレジを打っていた。
しわのまま仕上げる下手糞なクリーニング屋、脂ぎった唐揚げ屋、田舎の土産物店そのものの雑貨屋、
あのしょぼい感じが逆に、ほっとした安らぎが有ったものだ
それをこのコンビニが代行しているようだ。
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実に濃い品が売っている。
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裁縫セットもあった。階級章や取れたボタンとか何かと縫物があるのだ。
置いてある糸はフジックスボタン付けのオリーブドラブ色だ。それにしても高い、¥200もする。
オカダヤなら¥140だったと思う。営内者はそうそう外出できないのでそれで買わざるを得ないが、
ここに売ってる細かい消耗品以外に金を使う事が無いので多少高くても感じないのだ。
意識して締めて貯めてる奴以外、営内者が外に出ると金遣いが荒い。
私も部隊配属になった後、外出で、ちょくちょく東海道線普通グリーン車に乗っていたものだ。

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駐屯地展示室も併設されており、過去にあった部隊の看板が置いてある。
少数精鋭効率化で、この20年位で大きく組織改編があったのだ。
新隊員教育大隊も104、105、117が有ったのだが、今は117だけになってしまった。
後期教育で機甲科のイロハを習った第1機甲教育隊も今年度限りで統廃合で無くなる。
配属された第1戦車大隊も行く行くは統廃合で無くなる。
さびしいものだ。

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15時で駐屯地公開が終わるので露店が半額処分セールを始めた。
半額なら買う。
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串焼ビフテキ、半額で¥250。
今まで食った中で一番良かった。柔らかく、コク、旨みも十分。
このレベルで他の露店も出して貰いたいもんだ。

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焼きそば半額¥200.
挽肉らしいがちゃんと肉が入っていた。
普通の祭りと違って、一番固い役所たる自衛隊に出すので変な物は出せないのかも知れない。
固い役所といっても私にとっては退役間近の隊員以外は全員一応後輩なので気楽なものだ。

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自衛隊駐屯地といえば蒸気配管のドレンパイプ。景気良く熱水を吐き出していた。
暖房や炊飯等、熱源は蒸気なのだ。
円匙(エンピ)を下げて行進する新隊員はこれから訓練展示等で荒れた状況の原状回復作業に行くのだ。
体を使った後の飯は旨かろう。
私の居た頃で隊員1日のカロリーは3500kcalで計算していると聞いた。
教育隊で毎日訓練しているならいいが、部隊配属になってマッタリするようになると、すぐに太る。
御飯は好きに幾らでも盛れるので尚更だ。
その上、前日の夕食に余ったステーキやらエビフライやらが朝飯にプラスして出たりする。
意識して自主的に肉体錬成に励むか減食しないと簡単にオッサン体型になるというか、なってしまった。
新隊員諸君、気を付け給えよ。デブはモテぬぞ。

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帰り際、妙な写真を撮ってる者が居た。人の事は言えんが。
こういう時でなければ、この場所でこのように撮れないし。

三浦半島を満員バスに揺られ横断し横須賀中央駅へ。
少し街をぶらついていたら、金券屋で安く切符を売っていたので買ってみたら凄いのが出てきた
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品川までのを買ったばずなのだが、これなら京急の範囲ならどこへでも行ける。
\400だった。

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快速特急を待って乗ることにする。
来年もまたあるし、納涼大会で解放するかもしれない。
気が向いたらまた来よう。